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ミステリの祭典

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#拡散忌望

作家 最東対地
出版日2017年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2021/12/12 20:29登録)
 LINEに“ドロリンチョ@MW779”というアカウントからのツイート。それが届いてしばらくすると、顔がみるみる赤く染まり、目・鼻・口からドロドロになったピンク色の内臓が噴出する—。つるんでいた高校の友達の惨劇を目の当たりにした菊池あきなと二ノ宮尚は恐れおののくが、続けて同級生に次々と送られてくる“ドロリンチョ@MW779”からのツイート、悲劇。不可思議な“呪い”は誰からのもの?

 相変わらず文達者を気取ったような安っぽい描写ではあるが、ホラーらしいホラーでけっこう面白い。過去に起きた学校でのイジメと、それを覆い隠して過ごす学生たち、という設定ももはやテンプレートの感があるが、スタンダードに忠実という目で見ればそれもよし。
 救いようのないラストだが、これもホラーのスタンダードと見れば…まぁ。

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