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ミステリの祭典

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#拡散忌望

作家 最東対地
出版日2017年06月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 たかだい
(2025/06/09 11:08登録)
旧Twitterを利用した凄惨な呪いの恐怖と、その呪いに立ち向かう学生達の足掻きを描いたノンストップホラー
わりかし正統派なジャパニーズホラーだった前作に引き続き、本作もまた、良い意味で正統派なホラー作品に仕上がっていたかと思います
敢えて言うなら(前作も含め)グロにより過ぎな気はしますが、内容的にはかの名作「リング」の系譜を受け継いでいる作品です
ただ、本作の呪いに犯された者の末路は視覚的(イメージ的)なインパクトは抜群ですが、被害者自身の煮えたぎった(脳等の)体組織が、目鼻口から溢れ出して顔面が判別不能な程に焼け爛れる(しかも死ねない)という意味をイマイチ汲み取れなかった為、読んでて微妙に気になったというかその死に様(厳密には生きてる)ありきの作品なんだろうとは思いましたかね
とは言え、ミステリー要素も含まれ、関係者が次々と呪いの餌食となる様はジェットコースターのような勢いがあり、ホラー作品として無難に楽しめました

No.1 5点 HORNET
(2021/12/12 20:29登録)
 LINEに“ドロリンチョ@MW779”というアカウントからのツイート。それが届いてしばらくすると、顔がみるみる赤く染まり、目・鼻・口からドロドロになったピンク色の内臓が噴出する—。つるんでいた高校の友達の惨劇を目の当たりにした菊池あきなと二ノ宮尚は恐れおののくが、続けて同級生に次々と送られてくる“ドロリンチョ@MW779”からのツイート、悲劇。不可思議な“呪い”は誰からのもの?

 相変わらず文達者を気取ったような安っぽい描写ではあるが、ホラーらしいホラーでけっこう面白い。過去に起きた学校でのイジメと、それを覆い隠して過ごす学生たち、という設定ももはやテンプレートの感があるが、スタンダードに忠実という目で見ればそれもよし。
 救いようのないラストだが、これもホラーのスタンダードと見れば…まぁ。

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