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ミステリの祭典

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王女に捧ぐ身辺調査
アイリス・スパークス&グウェンドリン・ベインブリッジシリーズ

作家 アリソン・モントクレア
出版日2021年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2022/06/23 20:16登録)
貴族と元スパイの女性二人がロンドンで営む結婚相談所の物語。王女の縁談をめぐる企みを追って、意外な真相を探り出す。対照的な二人が、それぞれの個性を生かして事件を解決する。真摯な物語を軽妙に語るスタイルが魅力の一冊だ。

No.1 5点 nukkam
(2021/12/05 22:35登録)
(ネタバレなしです) 2020年発表のアイリス・スパークス&グウェンドリン・ベインブリッジシリーズ第2作ですが英語原題の「A Royal Affair」が示すように、王室スキャンダルの情報を持っていることをほのめかす脅迫状を巡って手紙の送り主とスキャンダルの正体を調べていくプロットでスパイ・スリラーに属する作品だと思います。登場人物リストに載っている人物以外にも重要人物が何人も登場し(リストが不十分ともいえますが)、後半になると依頼主(とその取り巻き)やアイリスの元上司(とその組織)までもが怪しく見えてくるなどかなり複雑な物語です。最後は「名探偵皆を集めて『さて』と言い」風にアイリスとグウェンが関係者を一堂に集めて(実際に『さて』とは言いませんが)、伏線を回収しながら(一部はその場の証言に助けられていますが)様々な謎を解いていく本格派推理小説風な解決です。「最終章」の演出も上手いです。

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