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ミステリの祭典

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粘膜探偵
粘膜シリーズ

作家 飴村行
出版日2018年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 SU
(2023/10/08 22:55登録)
十四歳の鉄児が憧れの少年警邏隊(通称トッケー隊)に入ってから五日間の出来事を描いている。
トッケー隊の任務は、不良分子を摘発すること。初めて警邏に出た日、鉄児の班は、燃やさなければならない忌悪書を持っていた大学生を捕まえる。しかし、班長の行動が原因で謹慎処分になる。このままでは医学者である父と一緒に南方のナムール国へ行かなければならない。鉄児はトッケー隊員として手柄をあげて日本に留まる大義名分を得るため、ある少女が保険金目当てに殺されたという噂の真相を探る。
なんといっても鉄児の家に女中として雇われている爬虫類人・影子が魅力的。殴られて帰ってきた鉄児を心配して声をかけるも彼の黒歴史を暴いてしまうくだりには思わずふきだした。昭和の怪奇幻想小説のいかがわしさと平成のキャラクター小説軽やかさを同時に楽しめる粘膜ワールド。

No.1 6点 八二一
(2021/11/30 20:17登録)
スプラッター描写はやや抑えめだが、その分ミステリセンスを感じさせる長編に仕上がっている。

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