夜葬 |
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作家 | 最東対地 |
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出版日 | 2016年10月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | HORNET | |
(2021/11/23 19:47登録) 限界集落“鈍振村(どんぶりむら)”では、死者の顔をくりぬき、くりぬかれた顔面に白米を盛り、親族で食べわけるという葬送の風習があった。顔を抜かれた死者は“どんぶりさん”と呼ばれるという。そんな異常な因習が紹介されたコンビニ本“最怖スポットナビ”。それを手にした者のスマホに意味不明のメッセージが届く。メッセージが届けば、もう逃れられない。自分を目的地としたナビが勝手に起動し、自分の顔をくりぬきにやってくる―。第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作。 いわくつきのモノに接した人間が、次々に恐怖の対象になるという、日本ホラーのテンプレートのような展開だが、”どんぶりさん”というおぞ気をそそるエピソードや、疾走感のある展開など、ホラーとしてエンタメ的にはよくできている。 ただ、さまざまなレビューで評価が低いのは一重に、妙に描写達者を気取ったような、鼻につく修辞のせいかも。既に何作品も出している作家なのに、書評しようと思ったら「作家登録」もされていたなかったことから、本サイトでの評価も低いのかも。 確かに、文達者気取りの安っぽさを感じる描写は多々あるが、雰囲気を感じることを主としたホラーとして気にせず読めば悪くない。少なくとも私は「#拡散忌望」は読んでみようかなーと思っている。 |