ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ケ谷京介 |
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作家 | 川瀬七緒 |
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出版日 | 2021年02月 |
平均点 | 8.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 8点 | 虫暮部 | |
(2021/10/05 12:40登録) 単なる衒学趣味ではなく知識をミステリの文脈に落とし込む手管は相変わらず冴えている。あれらのネタが現実にどの程度転用可能かはともかく、アクション漫画等の“有り得ない精度で技を決める場面”にも似た、笑いと爽快感を伴う感動があった。集合知探偵とでも言うべき多彩な登場人物も楽しい。 ただ結末/犯人についてはモヤモヤする。 疑われた理由は窃盗行為だけで、しかも“これを盗ったところで無意味なことはわかってた”とのこと、要は余計なことをしたせいで露見したわけで、納得しがたい展開だな~。 そして私の意見としては、既に回復不能な状態なら、隠滅を優先して逃げたのは非難出来ない。死者の為に生者の未来を変えるのは、あまり良いことではないと思うのだ。 |