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ミステリの祭典

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六人目の少女

作家 ドナート・カッリージ
出版日2013年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 YMY
(2021/09/21 23:11登録)
異なった少女のものと思しき六本の左腕が森の中で見つかり、未だ明らかになっていない犯罪の捜査が始まる発端、そして意外な人物の事件とのかかわりが浮上する終盤、さらには騒動が終焉した後のエピソードを含めて読者を惹きつける力は並ではない。

No.1 5点 蟷螂の斧
(2014/01/28 17:09登録)
裏表紙より~『森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。しかし、誘拐された少女は五人だった。六人目の被害者は誰なのか。失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官は、高名な犯罪学者ゴラン・ガヴィラとともに特別捜査班に加わることになる。だが、警察の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女の遺体を次々と発見させて…。フランス国鉄ミステリ大賞、バンカレッラ賞など数々のミステリ賞を受賞した息もつかせぬ傑作サイコサスペンス。』~
イタリア版「羊たちの沈黙」と称されている旨(訳者あとがきより)。ラストで判明する犯人の動機(目的)は、初物ではないかと思い、この点は大いに評価します。ただし、不確定要素は多分にありますが・・・。物語の構成上やむを得ないが、登場人物の行動に納得できない部分が二点ほどありました。全体的には長く、事件に関連はあるのですが、脇道へそれているきらがあり、散漫な印象を受けました。サービス精神がおおせい?、もっとコンパクトであればとの感想です。

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