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ミステリの祭典

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カレーライスは知っていた
美少女代理探偵・根津愛シリーズ/旧題『根津愛(代理)探偵事務所』に一編追加

作家 愛川晶
出版日2000年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 ボナンザ
(2014/04/07 01:15登録)
表題作が変わっていますが、だって冷え性なんだモンと同じ短編集ですね。
愛が活躍するのは後半の作品で、最初のうちは彼女の父親の活躍が主です。
アイディアの斬新さや緻密さはありませんが、全体的な雰囲気や文章力でそれを補っています。
がちがちの本格ものを期待される方はやめておいた方が無難かもしれません。

No.1 7点 江守森江
(2010/04/06 07:34登録)
「根津愛〈代理〉探偵事務所」のタイトルで単行本出版された短編集に、一編「納豆殺人事件」を加え文庫化した際に「カレーライスは知っていた」とタイトル変更した。
(私は単行本を読んだので、出版社変更と文庫化による、小説以外部分の扱いについては知らない)
収録五編中四編に「読者への挑戦」が付され、残り一編も「あとがき」まで取り込む趣向で遊んでいる。
発想の転換が素晴らしく、読者が実際に被害者になりかねない「カレーライスは知っていた」
女性ならではな気付きとロジックに冴えを見せる「だって、冷え性なんだモン!」
バカミス的密室トリックが炸裂する「死への密室」
と方向性を変えながら高水準で粒ぞろい。
美少女探偵・根津愛のキャラに馴染めれば、小説以外の部分(特に楽屋落ち話)は尚更楽しい。
満点にするか迷ったが、短編集として同系統な歌野「放浪探偵と七つの殺人」と同レベルと判断し7点にした。

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