| 忌名の如き贄るもの 刀城言耶シリーズ |
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| 作家 | 三津田信三 |
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| 出版日 | 2021年07月 |
| 平均点 | 7.88点 |
| 書評数 | 25人 |
| No.5 | 8点 | 人並由真 | |
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(2022/01/31 06:26登録) (ネタバレなし) これでシリーズのうちで読んだのは、長編と短編集あわせて6冊目。 序盤の「早すぎた埋葬」ネタの逸話で盛り上げたのち、一転、中盤は手堅いが、やや地味目な感じ? と思っていた。 が、終盤での二転三転……どころかそれ以上の、フーダニットパズラーの謎解きが鮮烈。実のところ、(中略)番目に名前があがったトンデモナイ犯人の設定は、こちらも予想はしていた(まあ結局は……なのだが)。 で、本当の勝負所は、最後の最後の真犯人の判明と同時に明らかになる<あの構図の反転>であろう。 思わず息をのんだが、まあこれはこれ以上書いちゃいけないね。 ラストもコワイ。そっちの方向で、このシリーズの中でこれまでに読んだなかでたぶん一番怖い。 当然、半分徹夜で、イッキ読みでした。 |
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| No.4 | 8点 | 虫暮部 | |
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(2022/01/05 14:36登録) これはかなり良い。その理由は、推理の試行錯誤が飽きる前に終わって、過剰さがいい塩梅に抑制されていたおかげ、かも。いや、それ言っちゃあシリーズの個性全否定? 冒頭の儀礼~葬儀の話が滅法怖い。出番少ないけど井津子のキャラが程好くピシッとした感じでナイス。 |
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| No.3 | 7点 | レッドキング | |
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(2021/09/04 13:22登録) 「~の如き~もの」シリーズ長編第八弾。山間寒村の旧家の秘密・・「厭魅の~」思わせる・・に、リレー式目撃証人の「密室」殺人トリックを絡めて、長いがスッキリとしたWhoWhyHowミステリに纏まる。最後には「首無の」同様にホラーどんでん返しオマケも付く。どっこい、まーだまだ終わってなかった三津田信三。 (ここいらで麻耶雄嵩にも長編力作を一発期待したい・・・) |
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| No.2 | 10点 | HORNET | |
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(2021/08/23 22:15登録) 生名鳴(いななぎ)地方の虫絰(むしくびり)村に伝わる「忌名の儀礼」。8年前にその儀礼で九死に一生を得た女性・尼耳李千子と、言耶の大学の先輩が結婚することになった。二人の結婚を認めてもらうために、李千子たちの帰省に同行することになった言耶。奇しくも同じ時、虫絰村では李千子の腹違いの弟・市糸郎の「忌名の儀礼」が執り行われていた。ところが、儀式の途中に市糸郎が何者かに殺される。いったい、村では何が起こっているのか― 刀城言耶シリーズの第11作目。 終末にかなり近づくまで事件は1件のみで、途中も民俗学の薀蓄に多くを割き、第十五章「事件の真相」で語られる言耶の推理と真相もこねくり回したうえでの飛び道具のような着地で、正直残りのページ数を見ながら不安に思いながら読み進めたのだが・・・ 最後まで読んで、大満足! そういえばこうした手法こそ、三津田氏の真骨頂だった!! 「本格ミステリ・ディケイド」(2012・原書房)というガイド本に挿入されていたエッセイで、三津田氏は、「(ミステリには)絶対に伏線は必要になる。にも拘らず伏線のない、または弱すぎる作品が増えている気がする」と、昨今(当時)のミステリ情勢に対してかなり辛辣な見解を述べ、本格ミステリの衰退に警鐘を鳴らしていたが、さすがその三津田氏である。 上に描いた物語前半の展開も、そこに実は隠されていた伏線を最後に思い知らされ、その緻密な創作手腕に脱帽。 シリーズ中でも強く印象に残る作品だった。 |
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| No.1 | 9点 | じきる | |
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(2021/08/04 15:50登録) これは会心の傑作ではないでしょうか。 ××××の巧みなミスディレクションやとんでもない動機が功を奏した意外性十分の真相と、ゾクリと背筋の凍るホラーの調和がお見事。 民俗学の描写が多いのも個人的には面白かったです。 |
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