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ミステリの祭典

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新 謎解きはディナーのあとで
謎解きはディナーのあとでシリーズ

作家 東川篤哉
出版日2021年03月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 いいちこ
(2024/09/24 14:23登録)
非常に低調なデキであった前作から一転して、本格度をかなり回復したように感じられる。
反面、執事の毒舌は洗練を失って、丁寧な暴言という印象になっており、結果として通常の安楽椅子探偵ミステリに近づきつつある。
いかにも小品であるがゆえに、これ以上の評価は難しいが、気軽な読書のお供として悪い作品ではない

No.1 6点 まさむね
(2021/07/28 22:51登録)
 映像化もされた人気シリーズの続編。お久しぶりですね。
 前シリーズとの相違点は、形式的には、天然キャラの後輩新米刑事「若宮愛里」刑事が登場したことでしょうか。とはいえ、ミステリとしての貢献度は高くなく、コミカルさの演出の効果を狙って…といった感じでしょうか。ちなみに、執事・影山の毒舌はそのままでしたが、ちょっとマイルドに、そして人間味を帯びてきたような気がしましたね。ドラマの影響なのでしょうか。風祭警部の貢献度?も無視できない。
 各短編の出来栄えには幅がありましたが、総じて本格度を保っています。「五つの目覚まし時計」「煙草二本分のアリバイ」におけるロジックの転換が好印象。「墜落死体はどこから」の島荘感もイイ感じかな。

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