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ミステリの祭典

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白魔の塔
物理波矢多シリーズ

作家 三津田信三
出版日2019年04月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 ALFA
(2023/07/27 08:03登録)
シリーズ第2作。
今回ははじめから怪異続き。しかもイレコ構造なのでほぼ同じ話が繰り返される。
テンションが変わらないため怖さに慣れてしまう、というかそもそもあまり怖くない。

終盤のタネ明かしはホラーのロジック。しかしとてもパーソナルな「事情」とでも言うべき真相なので、むしろファンタジーとして読むのがいいかもしれない。

それにしても同一シリーズで第一作はガチの本格、第二作はホラーファンタジーというのはどうなんだろう。
終戦直後の混乱と猥雑、地に足のついたストイックな主人公というシリーズキャラを生かして、言揶シリーズとは違うホラー風味本格ミステリーを続けてほしいなあ・・・
さてこれから読む第3作はどうなるかな。

No.1 7点 みりん
(2023/07/18 23:07登録)
物理波矢多シリーズ第2弾  ミステリ度低め
前作で炭鉱夫として活躍した物理波矢多が今作では灯台守に転職し、そこで灯台長の長い怪異譚を聞くことになる。その怪異譚はなぜか物理が島に来てから体験した怪異と酷似している。
いつもよりホラーが控えめで退屈に感じていたが、とある真実が明かされた時に前述の絡み合った謎が繋がり、真の恐怖が待っていた。最後の最後に白魔の塔が現れるところがこの目に浮かぶほど良いシーンです。
幻想小説ってこういうのを指すのかな…?

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