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ミステリの祭典

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キャプテンサンダーボルト

作家 阿部和重 伊坂幸太郎
出版日2014年11月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 zuso
(2024/07/13 22:18登録)
伊坂幸太郎特有の荒唐無稽なテイストは主要キャラには顕著だが、彼らが動き回る社会の状況や世情は、いつもよりシリアスに描かれている。阿部和重の持ち味が反映されていると思われる。
二人が執筆を開始したのは、東日本大震災の後らしいが、コロナ禍や露ウ戦争を観た二人が、時を遡って書いたのではないかと思えるぐらいリアルな世界観に興奮。

No.1 6点 ぷちレコード
(2021/06/17 22:17登録)
経済的に追い込まれている主人公たちが、ちょっとした判断ミスから巻き込まれてしまった国際的なテロ事件と国家権力の闇の部分。
強大で理不尽な敵に対して、あまりにも非力に思える彼らが勇気と行動力と仲間の助けと、そして何よりも少年時代の思い出を武器に窮地に立ち向かっていく姿を、緊迫感と共に描いている。
エピローグは少々都合良すぎるか。

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