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ミステリの祭典

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証拠の問題
ナイジェル・ストレンジウェイズシリーズ

作家 ニコラス・ブレイク
出版日1957年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/08/30 06:29登録)
(ネタバレなしです) 英国のニコラス・ブレイク(1904-1972)は高名な詩人のセシル・デイ・ルイスのミステリー作家としてのペンネームです。本当かどうかわかりませんがミステリーを書いたのは家の修理代を稼ぐためという本格派推理小説黄金時代らしいエピソードが伝えられています。1935年発表のデビュー作である本書は一応学園ミステリーに分類できますが、教師に比べて生徒の登場場面が少ないからか「青春」らしさはほとんど感じられません。心理分析を重視した推理になっていますがヴァン・ダインの探偵ファイロ・ヴァンスのように心理学を鼻にかけて物的証拠を馬鹿にしているわけでもありません。意外な凶器や劇的な犯人指摘場面など優れた面も多いのですが物語の展開にはもう少しメリハリが欲しいところです。

No.1 5点 kanamori
(2010/06/13 15:21登録)
著者の処女作で、シリーズ探偵・ナイジェル・ストレンジウェイズの初登場作品。
学園ものミステリで、予備校教師で友人の殺人容疑を晴らすべくナイジェルが乗り出すというストーリーです。
古い訳文のせいもあると思いますが、探偵役をはじめとする登場人物像があまり伝わってこないので、少々読むのに苦労しました。要は証拠重視の警察捜査を皮肉ったということでしょうか。
凶器の隠し場所トリックは、以前に推理クイズで読んだ気がして、この作品が元ネタかと思った。

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