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ミステリの祭典

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ホテル・ネヴァーシンク

作家 アダム・オファロン・プライス
出版日2020年12月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 3点 HORNET
(2021/05/09 13:43登録)
 一代で隆盛を極めたホテルが、幼子の失踪・致死事件であっという間に没落。その後を引き継いだ息子や親族の人生が描かれつつ、失踪事件の真相が明らかにされる。
 長々と絵が描かれる一族の人生はそれなりに面白いものの、最後の真相解明にはほとんど寄与しない。明かされる真相も、物語の早々に振った伏線をずっと放置したまま最後にシュっと回収しただけのような印象。
 時代や世情に翻弄される成り上がり一族の栄枯譚として読んだ方がよいかも。

No.1 5点 YMY
(2021/03/13 21:20登録)
1930年代に開業したリゾートホテル。やがて隆盛を迎えるものの、少年の失踪事件が人気に影を落とす。その裏には何があったのか。
半世紀にわたる、多彩な人々の視点から綴られる連作。バリエーション豊かな群像劇から、徐々に真実が浮かび上がる。隠れた真相もさることながら、丁寧な人物造形による緻密な語りが印象深い。

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