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ミステリの祭典

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囮物語
〈物語〉シリーズ

作家 西尾維新
出版日2011年06月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 ボナンザ
(2021/02/22 22:01登録)
一期アニメで恋愛サーキュレーションで撫子のキャラが周知された2年後にこれ出すのが西尾。

No.1 5点 メルカトル
(2021/02/05 22:37登録)
“―嘘つき。神様の癖に”かつて蛇に巻き憑かれた少女・千石撫子。阿良々木暦に想いを寄せつづける彼女の前に現れた真っ白な“使者”の正体とは…?“物語”は最終章へと、うねり、絡まり、進化する―。
『BOOK』データベースより。

ストーリーがあってないようなもので、ひたすら仙石撫子の内面を描き続ける、撫子ファンのための作品。
それまであまり目立たなかった仙石撫子、主役としてはやはり役者不足ではないかと思います。バトルもほとんどなく、主な登場人物も撫子の他には阿良々木月火、阿良々木暦だけです。もし何の予備知識もなく初めて本シリーズを読んだ人は、おそらく何じゃこれ?と思う事でしょう。順に追って読んでいる私でもかなり物足りなさを覚えたのは確かですので、最後まで退屈せずに読めたことを考慮しても、シリーズ中最も地味で大人しい作品ではないかと思いますね。

読み所としては、中学のクラスでも目立たなかったのに委員長を務めている撫子が、突如覚醒したかのように暴言を吐き心中を吐露する件でしょうか。あとは月火との遣り取りで、少女同士の馴れ合わない会話がなかなか面白かったですね。決して嫌いではありませんが、そもそも撫子に思い入れがないため十分に楽しめなかったのは事実です。

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