home

ミステリの祭典

login
猟犬クラブ
ピーター・ダイヤモンドシリーズ

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日1997年07月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2016/07/02 08:59登録)
(ネタバレなしです) 1996年発表のピーター・ダイヤモンドシリーズ第4作はミステリ談義がたっぷりと盛り込まれ、ミステリに思い入れの強い読者ほど楽しめます(ダイヤモンドをミステリ音痴に設定しているのも巧妙)。ミステリ・ビギナーの読者も大丈夫、本格派推理小説としてのプロットがしっかりした作品でもあります。珍しくも密室殺人事件を扱っており、特別すごいトリックが使われているわけではありませんが非常に丁寧な推理で謎解きしています。犯人当てとしては手掛かりを出し惜しみして逮捕後にダイヤモンドが犯人に尋ねて初めてわかる部分があるのがちょっと残念ですが、ハヤカワ文庫版で600ページ近い大作ながらストーリーテリングが冴え渡って読みやすいです。

No.1 7点 あびびび
(2010/10/14 09:41登録)
イングランド有数の観光都市であるバースで、猟犬クラブと言うミステリ同好会があった。そこへある女性が入会してから世界最古の切手であるブラックペニーが郵便会館から盗まれる。

そしてその女性が2回目に参加したときに他の会員の本に挿まれたブラックペニーが発見されるが、その本の持ち主は全く覚えがない。

その持ち主は舟を住居としているが、カギは一本しかなく、他から進入するスペースはないのに、その中で他の会員の死体が発見される。

この密室トリックを警察に復職したダイヤモンドが最後の最後で解く。しかし、犯人は意外な人物が…。

2レコード表示中です 書評