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ミステリの祭典

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そして死の鐘が鳴る
スローン警部

作家 キャサリン・エアード
出版日1982年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2016/07/28 09:56登録)
(ネタバレなしです) 1973年発表のスローン警部シリーズ第5作です。教会の塔内で石像の下敷きになった死体と砕けた石像で出入口が塞がれ犯人が脱出不可能という風変わりな密室を扱い、不可能犯罪好き読者の間では有名らしいです。しかし作者はこの密室の謎解きを前面には押し出さす、被害者の足どり調査や人間関係の探求などにもたっぷりページを費やしています。そのため他のシリーズ作品と同じく地味で端正な本格派推理小説として仕上がっています。地味なのが決して悪いとは思いませんが、死体の身元確認も死亡推定時刻の確定も後半という遅い展開に加えて人物描写も個性を感じられず、何かメリハリが欲しかったです。

No.1 5点 kanamori
(2010/04/09 22:58登録)
知的ユーモア風味のスローン警部シリーズ、英国本格ミステリ。
改装中の教会内での密室殺人を扱っています。解決編を読んでもトリックがよく分からなかったですが、有栖川有栖の「密室大図鑑」で図解入りで説明されてました。まあバカミスのたぐいですね。

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