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ミステリの祭典

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谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題

作家 東川篤哉
出版日2020年10月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 makomako
(2023/08/19 07:22登録)
東川氏の作風は好きなのです。
このところちょっとマンネリ化しているようにも思っていましたが、本作品は新しいヒロインがなかなか素敵です。名前もいいなあ(岩篠つみれ、いわしのつみれ)。イワシ専門料理屋イワシの吾郎の娘さん。お父さんは岩篠吾郎、お兄さんは岩篠なめ郎。探偵は怪運堂なるラッキーグッズ販売い店を営むかなり怪しくて軽いところがある変人。
短編集というべき4つのお話です。それぞれそれなりの凝ったところがありますが、ユーモアを取り除くと古典的作品のトリックをひねっとようなものがほとんどですので、まじめに読んでは面白くないかもしれません。
ユーモアにくすりと笑いながら読んだことがあるような古典トリックを思い浮かべて読むべきなんでしょう。

No.1 5点 まさむね
(2020/12/05 21:14登録)
 谷根千エリアにある、鰯料理をメインにした居酒屋「鰯の吾郎」。店主は「岩篠なめ郎(いわしのなめろう)」。その妹は近所の大学に通う「岩篠つみれ(いわしのつみれ)」。ネーミングからして作者らしいですねぇ。
 同エリアで開運グッズを扱う「怪運堂」の店主・竹田津優介が探偵役となり、女子大生・つみれが持ち込む謎をユルっと解き明かす…という新シリーズ(なのだと思います)。いずれの短編も、ミステリとしては正直弱いです。小粒です。舞台設定が効果的なのかも疑問。
 ちなみに、居酒屋「鰯の吾郎」自体は魅力的ですね。ビールとイワシのなめろう&つみれ。いいなぁ、行ってみたいなぁ。

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