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ミステリの祭典

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告白の余白

作家 下村敦史
出版日2016年11月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ミステリ初心者
(2021/10/18 19:46登録)
ネタバレをしています。

 突然帰省してきた兄が遺書を残して自殺するという、衝撃の始まりでした。双子の弟が兄の元恋人?の女性やその関係者に探りを入れ、真相を暴く…という内容なのですが、始まりに対してミステリ要素が薄く、ただ読むのに疲れました…。
 京都の独特な文化や気風になにかしらの伏線が張られているとは思ったのですが、中盤あたりまで読んでも、あまりミステリらしいことが起こらず、本格好きとしては読むのに苦労しました。
 ラストの展開も、ものすごく驚きのあるドンデン返しというわけでもなく、最後の100ページぐらいは斜め読みしてしまいました。キャラクター達の本音やこれからにもあまり興味が持てず…。

No.1 5点 虫暮部
(2020/10/11 10:55登録)
 この小説そのものが、“よそさん”がイメージするいかにもな京都っぽさ、であってどこまで表でどこまで裏か判然としないのだけれど、それも含めて常識的な範疇に収まってしまったように思う。兄と彼女の因縁、現金ではなく土地の譲渡と言う形にした理由等、全然意外な真相が用意されておらず落胆。

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