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ミステリの祭典

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ムシカ 鎮虫譜

作家 井上真偽
出版日2020年09月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 5点 レッドキング
(2026/06/03 22:32登録)
孤島・因習物ミステリと、生物* SFホラーの混合が、音楽ネタ(なんと)に主導される冒険サスペンス。音大生男女5名(+2名)・巫女集団・半「匿流」窃盗団・・三つ巴の勢力が、偶然4グループにシャッフルされて、ゲームの様な軽快冒険バトルが、多視点描写で楽しめる。宗教ミステリ解明、青春物解決、音楽ネタ決着もナカナカ。
*虫 (昆虫類に限らんのよ 蛇も蛸も"虫"なのよ)襲来パニック、鳥よりコえー

No.2 7点 パメル
(2024/09/18 19:17登録)
瀬戸内海に浮かぶ笛島と呼ばれる無人島が舞台。その島には音楽にご利益のある神社があるという噂があった。音楽大学に通う優一とその友人たちは、瀬戸内海クルージングを兼ねて、笛島へ向かう。優一たちは学科は違うものの、それぞれ壁に当たっており、打開策を求めていたのだ。
謎めいた島、謎めいた巫子、そして次々と襲いかかる虫たち。冒頭から息もつかせぬ怒涛の展開で引きずり込んでいく。なぜ虫を鎮めるのが上手くいかないのか、なぜ虫を鎮めるようになったのか。優一たちが島を冒険し、探索しながら少しずつ解き明かされていくのが楽しい。しかもただのパニックものではない。優一たちを襲う虫たちにはある習性があった。それは音楽に関わるものである。音楽の要素を入れることによって、RPGのようなゲーム性を帯びることになるが、ここが実に巧い。
解決するためには、音楽的に乗り越えなければいけない困難と向き合う必要があったが、それを乗り越えていく過程が瑞々しく描かれ、青春群像劇として読み応えがある。本格ミステリの謎解き要素もあり、総合的にエンタメ小説として完成度が高い。

No.1 7点 虫暮部
(2020/10/19 11:04登録)
 なーんだ、“絶海の孤島連続殺人・特殊設定付き”じゃないんだ。と気持を切り替えるのに時間がかかったことが悔やまれる。
 多重進行で忙しない程リズミカルなストーリー。キャラクター設定も、あざといがきちんと立っている。表紙イラストを漫画ではなく写実的なタッチにしたのは、イメージの補強として大正解。西尾維新『零崎曲識の人間人間』との差別化? いい音!

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