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ミステリの祭典

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GOTH モリノヨル
GOTH

作家 乙一
出版日2008年12月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 4点 レッドキング
(2020/12/11 18:23登録)
「GOTH」の追加譚+オマケ写真集。殺人犯倒叙による主役コンビ再登場・・少年は声のみだが・・が嬉しい。
が、あの写真集モデル、あれ、断じて「モリノヨル」のイメージではない!

No.1 7点 メルカトル
(2020/09/20 22:52登録)
第3回本格ミステリ大賞受賞のほか「このミステリーがすごい!」第2位など話題をさらい、合計100万部を誇る乙一の代表作「GOTH」。2008年12月20日から全国公開される映画「GOTH」の試写を観てインスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろした。
単行本刊行から6年、執筆時から7年ぶりのことであり、旧作を振り返らないことで知られる乙一にとって、今回の書き下ろしは非常に稀有なことといえる。

―12月のある土曜日、森野夜は人気のない森に入っていく。そこは7年前に少女の死体が遺棄された現場だった。「死体をふりをして記念写真を撮る」つもりだった彼女は、誰もいないはずのそこで、ある男に出会う―。
Amazon 商品紹介、内容紹介より。

再読です。前回は文庫本でしたが、今回は単行本です。何が違うのかと言うと、文庫本にない写真が掲載されている点です。ちょっとした写真集が半分を占めており、装丁としては珍しい部類だと思います。

読み始めた段階であれ?という感覚がありましたが、やはり読み進めるうちに内容を完全に思い出しました。新鮮さという点に於いては初読の際に感じた衝撃は薄れていたものの、じっくり噛み締めるように読ませていただきました。一つ一つの言葉のチョイス、情感、浮かび上がる情景、独特の雰囲気など確かに胸に迫るものがありましたね。ホラーと思わせておいて、紛れもない本格ミステリだということだけは断言しておきます。

後半の写真は、おそらく森野夜という少女を想定したものと思われます。
モデルの女性(高梨臨)は、少女と言うには大人びており、本来黒髪のはずがやや濃いめの茶髪で、前髪あり、目力に満ちて、鼻筋は通って鼻梁は大きからず小さからず絵にかいたような美麗さで、唇は若干ぽってりとして肉感に溢れている、可愛いというより綺麗な印象です。森野を意識して無表情で様々な角度で撮られています。身長は高めと感じました。黒いセーラー服が似合っていると言えなくもないです。ただ、モノクロ写真でどうでもいいような、ネクタイを弄るアップが連写されていたりするのは余分だと思いますね。

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