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ミステリの祭典

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黄色い夜

作家 宮内悠介
出版日2020年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 zuso
(2023/12/04 22:06登録)
エチオピアの隣国が舞台。ギャンブルに支えられたこの国を訪れたルイこと龍一は、カジノ塔の頂上での国王との勝負を目指し、旅で出会った男を相棒に、様々な勝負に挑んでいく。架空の国におけるギャンブルの連続の中で、架空の国を「場」とする主人公の夢、計画が語られる。
現実から浮遊しつつもスリルはリアルであり、ルイの心もリアル。彼の旅と冒険に読者として伴走できたことを喜びたい。

No.1 6点 虫暮部
(2020/09/10 12:02登録)
 小国をカジノで乗っ取ろうと言う話。かと言ってアクション系ではなく、ギャンブル場面でエンタテインしつつも総体的には文芸寄りの穏やかな筆致で、その静と動の入り混じった、否、混ぜずに重ね合わせたような空気感は(どっちつかずなニュアンスも含めて)なかなか悪くない。案の定、初出誌は「すばる」だ。

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