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ミステリの祭典

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失踪者

作家 下村敦史
出版日2016年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 蟷螂の斧
(2020/08/27 19:03登録)
あらすじ~『2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口を迎えにきたのだ。クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ。』~

「生還者」に続く山岳ミステリーです。本作はカットバック方式が採用されていますが、成功したとは言い難いです。理由は、同じ登場人物による同じような山岳場面が多いため、各年代の区別が曖昧となってしまい頭に入ってこないということです(苦笑)。ミステリーとして、また感動ドラマとしては成功していると思います。8点献上してもいいくらいですが、前記の点がマイナスポイントと言わざるを得ないですね。トリックはよくあるものですが、数少ない山岳ミステリーでの使用だったので、かなり新鮮に感じることが出来ました。

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