home

ミステリの祭典

login
襲撃のメロディ

作家 山田正紀
出版日1976年08月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 糸色女少
(2023/12/29 21:11登録)
いたずらレベルから税金逃れの帳簿操作、潜入しての物理的破壊工作まで、多様なコンピュータ「襲撃」を描いた連作。
持ち味の映画的な話が多いが、一般に開放されている末端装置に皆で無意味な質問を繰り返す「混乱ゲームで喜ぶ若者たち」というネタが、現在のDDoS攻撃をSF作家の想像力で予測しているようで興味深かった。

No.1 7点 虫暮部
(2020/07/26 14:54登録)
 '70年代のうらぶれた世相のようなムードにそのまま巨大電子頭脳など幾つかのテクノロジーをぶち込んだ、今読むと少々奇妙な'90年代ディストピアを舞台にした反体制アクション。勢いと冷たさを併せ持つ筆致に胸が躍る。作戦内容に理屈として判らない部分(何故そういう行為によって列車がそういう対応を示すのか、とか)があるけど、それは私の理解力の問題。

2レコード表示中です 書評