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ミステリの祭典

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ジャン=ジャックの自意識の場合

作家 樺山三英
出版日2007年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2020/06/30 11:46登録)
 なんとも読み辛い文章の連続。しかしこの手の、文体によって世界を成立させる類の小説は、斜め読みでは意味が無いのだ。悪く言えばインテリ気取りな筆致で描かれるイメージはそこまで斬新と言うわけでもなく、また最終的に平仄が合っているとも言い難く、止めるきっかけが無いので読み続けたとの感がなくもないが、差し挟まれる手紙を息抜きにして辿り着いた最後の行には若干の感動らしきものも確かにあった。嗚呼疲れた。

No.1 6点 糸色女少
(2020/05/31 10:02登録)
ルソーの魂に乗り移られた(と信じる)日本人医師が「エミール」の理想を実現すべく建設した孤児院が小説の背景となり、捨て子たちの異様な物語が暗いエネルギーに満ちた濃密な文体で語られてゆく。
エリクソンやミルハウザーにも通じるスリップストリーム系の意欲作。

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