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ミステリの祭典

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世界推理短編傑作集1【新版】
江戸川乱歩編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2018年07月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 蟷螂の斧
(2021/04/29 17:51登録)
①「盗まれた手紙」エドガー・アラン・ポーポー 8点 「ポオ小説全集4」で書評済
②「人を呪わば」ウィルキー・コリンズ 6点 1858年の作品 「月長石」の作者がこのようなユーモア系の作品を書くとは。笑えます
③「安全マッチ」アントン・チェーホフ 6点 マッチを持っている人物が犯人?。この人物がおとぼけで笑ってしまう
④「赤毛組合」アーサー・コナン・ドイル 6点「シャーロック・ホームズの冒険」で書評済
⑤「レントン館盗難事件」アーサー・モリスン 5点 何故高価な宝石を盗まずに安物を選んだか?当然そうなるよね
⑥「医師とその妻と時計」アンナ・キャサリン・グリーン 8点 盲目の医師が自分が犯人という。しかし、動機を言わない。短篇なのに重厚。悲しい人間ドラマ
⑦「ダブリン事件」バロネス・オルツィ 7点 遺言書の真贋。これが「隅の老人」という安楽椅子探偵の作品だったのですね。お初でした
⑧「十三号独房の問題」ジャック・フットレル 9点 独房からの脱出もの。題名はよく目にしていました。なるほど傑作

No.1 7点 ことは
(2020/05/04 22:50登録)
元の版は、私の読書歴の最初期に読み、ミステリを広く概観させてくれて、ミステリ観の基本を作ってくれた作品集。
版を改めて、今後もアンソロジーの基本図書として読みつがれていくことを期待します。
新版になって、年代順という方針は変わらないけれども、作品の年代特定が更新されたり、収録作が増えたり(ポーとドイルとチェスタトンが追加)して、いくつも作品の異動があるので、元版とは別に登録します。
第1巻は、ポーとドイルが新規収録されて、かわりに「放心家組合」が2巻に移動しています。そのため、有名な名探偵の作品5作、他3作と、ホームズ時代の趣が強くなりました。個人的にはこのバランスのほうが好き。
個々の作品は、古臭いといえば古臭いかもしれませんが、実際に古いのだから、これはもう味ですね。
1作選ぶとすれば「十三号独房の問題」。

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