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ミステリの祭典

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神々の埋葬
神シリーズ

作家 山田正紀
出版日1977年12月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 7点 makomako
(2023/10/27 19:46登録)
山田正紀氏の作品は若かりし頃夢中になって読みました。
年齢もほぼ同じ、生まれも同じ名古屋ということでとりわけ思い入れが深く、発表リアルタイムで読んでいました。
たまたま本棚を整理していたら紙が焼けて一部変色してしまった文庫本が出てきたので、懐かしく再読しました。40年以上ぶりということになります。
やっぱりこの頃の山田氏は良いなあ。若書きなのでそれなりに粗さはあるが、お話にけれんみがなく、年齢を重ねた今の私が読んでもやっぱりわうわくしました。

No.1 8点 虫暮部
(2020/01/05 12:48登録)
 『神狩り』『弥勒戦争』『神々の埋葬』で“神シリーズ”とも呼ばれるらしい。しかし山田正紀は以降も繰り返し神をテーマに取り上げているわけで、その呼称はあくまで初期の視点による過去のものと捉えるべきだと思う。
 さて本作。スケールの大きさは言うまでもなく、若書きなりに『神狩り』等と比べると登場人物は存在感を増したが、まだストーリーを勢いで駆け抜けてしまった感がある。美味しいキャラクター設定だけしてガンガン使い捨てている。例えば後藤貢あたりのエピソードを一つでいいから(伝聞ではなく)挿入してあれば、ハードボイルドな結末の無常感もいや増したのではないか。

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