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ミステリの祭典

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黒革の手帖

作家 松本清張
出版日1980年06月
平均点9.00点
書評数2人

No.2 9点 蟷螂の斧
(2024/03/14 11:27登録)
主人公の元子(元銀行員)、波子(ホステス)、市子(看護婦長)、すみ江(料亭の仲居)の女性陣がしたたかですね。何回もTVドラマ化されていますが、結末はそれぞれ違うようです。記憶にある女優さんは、米倉涼子さん、武井咲さん。かすかに大谷直子さん。長編(上・下)なので、中々手が出なかったのですが、読んで正解。○○○はサイコ系かも?!

No.1 9点 斎藤警部
(2020/01/04 23:07登録)
「おぼえておれ、この性悪女! 人の恨みがどんなものか」   

ここまで引き裂き尽くしたらもはやイヤミスではない。 本格のホの字も見せないくせに、この大きく間をとった謎ふりまきの手早さ。 手探りの 憶測促す 悪い奴.。。。 灼け付くストーリーで最高に読ませる、これぞ悪女クライムの絶唱。

“世の中がこんなに面白いものとは思わなかった。なんと変化に富んであることか”

いんやあー、嫉妬なる強くも粗いもん相手に、いや、それに保身なる確固たる細則あるもん引き連れてだけど、緻密にして大胆な計算だねえー   「あなたには、女のほんとうの気持ちがわかってないわ」   オネエ獣医の魅力が後に行くほど伸びてくる。篠井英介が浮かんでしかたがない。  “通りすがりの人が、病人かと思ってふり返って見る” 

まるで「マル鷹」最終章のように畳み掛ける、冷んやり気持ちいい急所突きっ放しの容赦瞬間唾棄、最高過ぎて唾も呑み込めねえ。。。。  結局、善意の”破壊者”一人に最後まで踊らされた。。本当の暗闇はそこにありそうだ。。。通俗ながらこりゃ強烈!! オチも凄まじい!!(本気で、笑うしかない?)   それにしても「ヴァンス」がこれだけ頻繁に出てくる話もヴァン・ダイン以来だ。   

さて、現新潮文庫下巻裏表紙のネタバラシは獄門級の酷さです。上巻はまだストーリーレベルのネタバレでギリ許せる人もいるかも知れないが、下巻は完全にミステリレベルでやっちゃってる。。。。。。神経疑います。まじめにやりなさい。

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