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ミステリの祭典

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多重人格探偵サイコ 小林洋介の最後の事件
旧題『多重人格探偵サイコ1 情緒的な死と再生』

作家 大塚英志
出版日1998年05月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 虫暮部
(2022/03/29 13:46登録)
 あれっ、こんなもん? ハッタリは効いてるけど、内実が想定を上回る程ではない。分冊したのが失敗では……?

No.1 5点 メルカトル
(2019/11/05 22:11登録)
恋人の復讐のため連続殺人犯を射殺した刑事・小林洋介。その時から彼は、「多重人格探偵・雨宮一彦」となった。その雨宮を収監先の刑務所で待ち受けていたものは…。卑屈でサディスティックな暴力看守、所内で隠然たる力を持つニューハーフの謎の受刑囚、彼が仕切るあやしい賭博ゲーム、そのゲームを動かす悪意に満ちた双子の女の子。そして雨宮一彦の最初の事件が幕を開けた。六〇〇万部を突破したベストセラーコミックの原作者自身によるノベライゼーション。すべてはここからはじまる。
『BOOK』データベースより。

探偵ではありませんね。元刑事の多重人格者が主人公です。小林はごく普通、第二人格の雨宮もこれといって個性的でもなく、第三の人格西園が最もアクが強く荒っぽく描かれています。が、別にキャラクター小説という訳ではなさそうです。
それにしても作者はバラバラ死体でもばら撒いておけば読者が喜ぶとでも思っているのでしょうか。まあ私は喜びますけどね。そしてグロ描写があれば読者が興味を持つだろうと思っているのでしょうか。私は興味深々ですが。しかしねえ、連続殺人鬼の島津の犯人像をもっと深堀出来なかったものでしょうか。いかにも短絡的でいわゆる普通のサイコパスとして描かれているに過ぎず、深層心理にまで迫ろうという意志が見られません。その辺りかなり不満が多いですが、それなりに面白かったし今後の展開に期待して5点にしました。でもやっぱり薄っぺらいです。


【ネタバレ】


島津は第二の犯行までは被害者を殺害してバラバラにしていますが、小林の恋人である千鶴子だけは殺害していません。これは何故なのか私には理解できませんでしたし、その理由が明らかにされている記述もありません。ここは結構重要な点だと思いますが、不透明なままではどうにも納得出来ませんね。果たして続編でどう展開されていくのか、この点にも注目していきたいものです。スルーされていたらちょっと嫌ですね。

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