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ミステリの祭典

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奈良「ささやきの小道」殺人
警視庁「独立捜査班」高月圭一

作家 本岡類
出版日1988年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2019/10/16 21:41登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表の本格派推理小説で、「著書のことば」によればトラベル・ミステリーであると同時に「その地でなければ成立しない」大仕掛けなトリックに挑戦した作品だそうです。それが奈良公園で鹿恐怖症の老人を鹿の群れが取り囲み、老人がショック死するという前代未聞の事件の謎解きです(老人がわざわざ奈良公園に行く理由はちゃんと用意してあります)。私が思いついた鹿せんべいトリックは第2章であっさり却下されました(笑)。トリックが成立しても死ぬかどうかの確実性に乏しいとか突っ込みどころもありそうですが、成立するか実験までしたという作者の努力は評価したいです。

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