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ミステリの祭典

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緑の毒

作家 桐野夏生
出版日2011年09月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 レッドキング
(2024/02/01 23:24登録)
とり澄ました所では川端康成「眠れる美女」、直接には映画「水のないプール」およびそのモデル実話「クロロホルム暴行事件」思わせる、39歳医師の麻酔薬連続凌辱事件。陰気で独りよがりな暴行魔の開業医、その妻の女医と妻の浮気相手の救命医、被害者の女達と看護師等病院関係者達。小サイズの長編に手際よく収められた群像劇が、偶然必然に犯人を追い詰めて行く、ブラックにしてコミカルなファルスで展開する。

No.1 5点 八二一
(2019/09/23 10:19登録)
男性優位社会の愚かな一面を連続レイプという犯罪を通して描く、滑稽小説。連続レイプ魔と被害者たちの大戦争。誰かが口をつぐんだり保身に走ったりは一切なしの自爆戦。怖いです。

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