The500 |
---|
作家 | マシュー・クワーク |
---|---|
出版日 | 2012年07月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | 八二一 | |
(2022/04/18 20:10登録) 犯罪社会アメリカの現在を、さもありなんと描出する。ミステリといえるかは疑問だが。 |
No.1 | 6点 | 猫サーカス | |
(2019/08/22 18:50登録) 謀略の舞台裏を描くノンストップの犯罪小説。マイケルはハーバード大学の優秀な学生だが、詐欺師の父は服役中で、がんで亡くした母の医療費を賄う借金支払いに追われて、授業料も滞りがち。そんな時、ワシントンの伝統的な戦略コンサルティング会社から声がかかる。経営者ヘンリーに目をかけられたマイケルは政界の大物たちと交流し、高報酬を手に入れ、夢の恋人までできた。しかし、ある案件に疑惑を抱いたことから、明るみに出してはならない秘密に近づきすぎてしまう。相手の弱点を探り出し自分が優位に立つために、マイケルは父親仕込みの詐欺テクニックを駆使する。その人間心理を操る手際は実に鮮やか。反目していない父子が交わす情愛が胸を打ち、聡明で伸びやかな恋人アニーも魅力的。海軍で培ったマイケルのサバイバル能力も飛び抜けていて、中盤からはアクションに次ぐアクション。手に汗握る痛快サスペンス。 |