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ミステリの祭典

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ものはためし
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日1985年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2023/12/26 11:36登録)
(ネタバレなしです) 1962年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第23作で本格派推理小説要素の少ないハードボイルドです。若い女性とモーテルに宿泊した依頼人から、そのモーテルで殺人事件が起きたのでドナルドに身代わりとなって警察に出頭して証言してほしいという依頼です。殺人事件の謎解き捜査はほとんど前面に出ませんが、10章や13章でドナルドが想定外のピンチに陥るなどメリハリのついた展開で退屈しない作品です。後半は法廷場面が用意され、弁護士出身のドナルドが検事補を影で支援する場面が読ませどころです。もっともそれと引き換えにドナルドの活躍が目立たなくなってしまった感があり、最終章で事件の真相を説明するのもドナルドではありません。複数の女性にもてる場面の多いドナルドですが本書はそういう場面がありませんけど、代わりに秘書のエルシーとの関係は最も深い仲に進展したような印象を受けます。

No.1 5点 弾十六
(2020/02/02 09:48登録)
クール&ラム第23話。1962年4月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
顔が売れてきた、という事でラム君ご指名の危険な身代わりに高額な謝礼、どんどん深みにはまり罠に陥ります。セラーズ部長刑事にもひどい目にあわされますが、最後は検事補殺人事件を解決して幕。比較的単純な筋の小品です。銃は38口径のリボルバーが登場。
(2017年7月16日記載)

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