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ミステリの祭典

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リラと戦禍の風

作家 上田早夕里
出版日2019年04月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2019/12/25 20:27登録)
第一次世界大戦で死にひんしたドイツ兵が魔物に助けられ、他者の中に入り込む能力を得る物語。さまざまな立場の人の中に入ることで、人はなぜ戦争を繰り返すのか、それにあらがうすべはないのかという重厚なテーマを描いている。不死の魔物を登場させたのは、繰り返される戦争を俯瞰するため。心にずしりと響く歴史ファンタジー。

No.1 6点 虫暮部
(2019/07/09 10:47登録)
 文章の力強さで読まされてしまうが、戦争を題材にすると或る程度はこうなるという定番みたいな部分もあって、ファンタジーを混ぜた割には地に足の着いた話に終始しており、力作であるがゆえの息苦しさが少々感じられた。後半で時間が2年飛んじゃうのは如何なものか。

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