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ミステリの祭典

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三幕の殺人
エルキュール・ポアロ/別題『三幕の悲劇』

作家 アガサ・クリスティー
出版日1951年01月
平均点6.30点
書評数23人

No.3 7点 okutetsu
(2009/07/02 00:23登録)
いかにもクリスティーらしい作品ですね。
充分に及第点を与えられるおもしろさだと思います。
犯罪の動機に納得いかなかったりする人もいるかと思いますが
それもこの作品ならではと言えるので許容範囲でしょう。

No.2 7点
(2009/02/10 20:40登録)
次作『雲をつかむ死』の中でもちょっと言及されている瞬間を利用した毒殺証拠隠滅方法や、第2の事件のネタも悪くないのですが、本書の最大のポイントは第1の事件の動機と、その動機だからこその大胆な計画でしょう。その動機を持つ人物としての犯人設定も、ちゃんと考えられています。ポアロも、この動機に気づいた時には感嘆しているほどですが、一方でこの動機を好きになれない読者がいても、確かにおかしくはないと思えます。個人的には率直に驚けましたが。
ただ、それらが組み合わさって大きな驚きを生み出すところまで行っていないと思いますので、傑作とまでは言えないかな、というところです。『謎のクィン氏』でも活躍するサタスウェイト氏をポアロもので再登場させた意味も、いまいちピンときません。

No.1 7点 こう
(2008/05/20 00:08登録)
 連続殺人ものです。毒殺ものでトリック、また犯行の動機も考えられていてクリスティーの中でも出来が良いと思います。
ただ個人的には一人目の殺人の動機はクリスティーは他でも使っていますが好きではありません。本格の枠の中では十分ありうる動機なのでしょうが実際にはやはりリスクもありどうかな、と思ってしまいます。客観的にいえば8~9点の出来とも思いますが、個人的には少し減点しました。

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