home

ミステリの祭典

login
百億の昼と千億の夜

作家 光瀬龍
出版日1973年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2019/01/04 10:38登録)
 “「神」を追い求めた日本SFの金字塔”との謳い文句、偽りではないが、そのポジションは(SFが発展途上だった)時代が多少有利に働いた結果だろう。第四章までは複数のプロローグが羅列されている感じでなかなか物語が走り出さない。後半のスケール感には目を瞠るが、既に判っている究極の答えを勿体振っている観もある。読みにくい文章、と言うほどではないが、グイグイ引っ張るには何かひとつ足りない。
 但しそれらは作品がもともと孕む問題であり、“古い”とは感じなかった。

1レコード表示中です 書評