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ミステリの祭典

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凜の弦音
弓道美少女・篠崎凜

作家 我孫子武丸
出版日2018年10月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 7点 まさむね
(2025/11/26 22:33登録)
 弓道に打ち込む女子高生・篠崎凜の成長を描く連作短編。
 殺人事件も起きるのですが、ミステリ度が高いとは言えません。でも主人公のひたむきさと素直さは、読んでいてとても気持ちがよく、心が洗われるような気さえしました。きっと立派な人間になるだろうなぁ。眩しいなぁ…。中田君もいい味出してるよね…ということでこの採点。

No.1 8点 虫暮部
(2018/12/19 11:22登録)
 グッジョブ!
 名前の通り凜とした生真面目な少女の成長譚から、そもそも堅苦しい様式を孕む弓道を軸とすることで説教臭さを払拭。個のキャラクター性ではなく、各々の関係性で話の流れが紡がれるところも心憎い。ミステリ要素の無い話もあるが、それは青春小説としての筆がノッた結果ミステリは無くても成立しちゃったということではないか。盛り過ぎを控えてこれで充分、と肯定的に捉えたい。頑張れ中田君。
 強いて言えば第三話はちょっとイヤだな。“こういう謎があるから解いてみろ” と言えば良いのであって、本気で騙しに行くことは無い。これさえ無ければ “皆中” なのに。

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