真夜中の太陽 |
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作家 | ジョー・ネスボ |
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出版日 | 2018年08月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | 八二一 | |
(2021/10/23 20:28登録) 同作者の「その雪と血を」の対になる犯罪小説。魂の燃焼の先にある終着点を描いたノワールである前作に対して、今作は魂の再生を迎えるまでの始まりの物語だ。鋭利さと叙情を兼ね備えた作品であり、前作と合わせて読んでほしい。 |
No.1 | 6点 | 猫サーカス | |
(2018/12/07 21:53登録) 大金と銃を持って、ノルウェーの極北の地にやってきた男は、嘘も喧嘩も苦手な殺し屋らしからぬ殺し屋。ある母子と出会い、心を開いて親しくなる。だが、彼は追われる身だった・・。無駄を排したシンプルな文章ながら、人の心を緻密に描いてみせる。弱さを抱えた主人公はもちろん、脇役の一人一人も印象に残る。舞台は極北だが、温かさを感じさせる。派手ではないものの、結末の驚きカタルシスは忘れがたい。地味ではあるが、じっくり読ませる一冊。 |