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ミステリの祭典

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ラム君、奮闘す
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日1962年05月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 3点 nukkam
(2019/10/16 21:25登録)
(ネタバレなしです) 1940年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラム シリーズ第2作のハードボイルドです。素姓の知れぬ人物が登場して行方不明の女性を探して欲しいと依頼しますが、それでいて捜査のための情報をほとんど提供しないというあまりにも難解なプロットです。依頼人の正体や依頼の背景が明らかになるのは7章あたりですが、この時点では殺人は起きているし人間関係はややこしいし組織的妨害もあったりとまだまだ複雑な状況です。ラムの推理は途切れ途切れ気味で、しかも解決にすっきり感がありません。英語原題は「Turn on the Heat」で辞書を調べると「奮闘」と訳しても的外れではなさそうですが他のシリーズ作品でもラムは奮闘しているのですから、この日本語タイトルはもう一工夫欲しかった気がします。

No.1 6点 弾十六
(2018/10/30 21:50登録)
クール&ラム 第2話。1940年1月出版
小さな町で過去のスキャンダルを嗅ぎまわる探偵稼業。どんどん引き込まれる作劇術が素晴らしい。テンポが良く展開が早くて楽しめる作品です。
30分白黒TVドラマCool and Lam(1958年)はこの作品が原作。元気に喋る作者ガードナーが冒頭に登場します。お馴染みの作者写真と全然イメージが違うので一見の価値あり。(某Tubeで鑑賞可能、ただし英語です)このドラマはラム君の魅力が全く無く失敗作ですね。

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