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ミステリの祭典

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紅のアンデッド
法医昆虫学捜査官

作家 川瀬七緒
出版日2018年04月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 makomako
(2021/09/29 07:23登録)
 今回から法医昆虫学者赤堀涼子は警察組織に取り込まれたこととなり、新しくプロファイラーなる女性も登場する。この女性は美人でスタイルがよく赤堀と正反対の性格に設定されているのだが、もうひとつ機能していないように感じました。もっと女の魅力をアピールするように書いてくれたらよかったが、女性の作家さんなのでセクシーさを描写するのは難しいかな。
 相変わらずこのシリーズでは探偵側だけでなく容疑者側にも異常に変わった人間が何人か登場します。よくやるよといった感もありますが、まあこんなこともあるかなあと思わせてしまうところがすごい。

No.1 8点 虫暮部
(2018/08/23 12:15登録)
 これは大躍進の一冊ではないだろうか。前作までちょいと感じられた砂上の楼閣めいたニュアンスが消えて、どっしりと地に足の着いた力強さを獲得している。ミステリ的には多少のアラも見られるが、それを補って余りあるダイナミズムとカタルシス。毎度宿命的にフィーチュアされるキュートな虫さんネタも絶好調、知らなくてもいい雑学付き。

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