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ミステリの祭典

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カンヴァスの向こう側

作家 フィン・セッテホルム
出版日2013年10月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 蟷螂の斧
(2018/08/31 15:34登録)
絵画に触れることによって、その描かれた時代にタイムスリップしてしまうというファンタジー(児童書)です。この原則で現代にどうやって戻ってくるのか?という謎があります。それをどうしてうまく生かさなかったのか不思議でなりません。途中で著者は答え(伏線?)を出してしまって、ああ勿体ないと思っていたら、まったく関係ない方法で現代に戻ってきてしまいました。残念。まあ、6章で好きな「ダリ」が描かれ、その他で「荘子」や「ボッテチェリ」が登場したので+1点(笑)。

No.1 5点 猫サーカス
(2018/08/06 18:51登録)
リディアはスウェーデンに住む12歳の女の子。ある日、美術館でふと展示作品に触れてしまったことから、その絵の世界に迷い込んでしまう。行った先はオランダ。出会ったおじいさんは偉大な画家レンブラントだった。この冒険を手始めにリディアは魔法の旅を繰り返し、ベラスケス、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ドガ、ターナー、ダリと6人の大画家のもとに現れ、生活を共にする。読者はリディアが行く先々の世界の風俗や習慣を垣間見るばかりか、制作意図や裏事情、私生活に接することができる。巨匠の代表作名で各章タイトルに話は展開。リディアがどうやって帰ってくるのか興味は尽きない。イタリアのチェント賞、オランダの青年文学賞を受賞している。

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