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ミステリの祭典

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罠は餌をほしがる
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日1967年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 12:47登録)
クール&ラム第28話。1967年3月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
Happy Birthday, Donald! ラム君の誕生日は4月15日以降の数ヶ月以内?バーサの秘書兼速記者及びタイピストはホーテンスという名で、受付係は名前不明ですが、背が高くロマンチック・タイプ、29代後半、音楽的な笑い方。バーサが家でくつろぐ時はクラシック音楽(ベートーベン第6交響曲、シュトラウスのワルツ)を聴く趣味あり。この訳ではセラーズ部長刑事がラム君につけたあだ名Pint sizeは「寸足らず君」(最初からこのあだ名を使っていなかったようなのですが、いつから使い始めたのでしょう… ざっと検索した感じでは「笑ってくたばる奴」あたりかな?) テレスポッターという電子探偵道具がちょっと活躍。物語自体は特に後半がごたついた感じで解決もちょっと複雑、頭にすっきり入りませんでした。銃は38口径廻転式コルト拳銃が登場。
(2017年7月19日)

No.1 5点 nukkam
(2018/06/24 18:05登録)
(ネタバレなしです) 1967年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第28作の本格派推理小説です。偽証する証人を募集しているかのような新聞広告の謎解きが発端で、後には殺人事件にまで発展するプロットです。登場人物数はそれほど多くはありませんが人間関係が私の頭の中ではなかなか整理できませんでした。というのは保険会社、区画整理委員会、業務改善局、貸事務所経営など彼らが所属している組織がどういう利害関係があるのかわかりにくかったからです。文章はこの作者らしく平明でテンポも良く、何とドナルドがバーサにコンビ解消を持ちかけるなどはっとさせる場面もあるのですが私には難解な作品のイメージしか残りませんでした。

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