home

ミステリの祭典

login
首の鎖

作家 宮西真冬
出版日2018年05月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 HORNET
(2020/08/30 20:54登録)
 題材も内容もそこそこ読ませるのだが、いかんせん主人公・瞳子のうじうじした煮え切らなさ、お相手の顕の主体性のなさ、不倫相手でもと担任・神田の助平さにいらいらしっぱなし。ストレスたまった。
 瞳子の不遇の元凶である両親には結局何の鉄槌も下されず、その意味でもモヤモヤ感が残ったままのラストとなった。
 同氏の他作もダークな側面はあるが、ラストには救いがある感じだったので、ダーク一辺倒の本作はちょっと不満だった。

No.1 5点 虫暮部
(2018/06/04 10:46登録)
 第一章、近年社会問題化している題材を手堅く描いているが、それは良し悪しでちょっとありがちな感じもする。第二章、えっ、ここで事件が?あの人があの人を?結構予想外。で、第三章以降あれこれあって、登場人物がみなとても短絡的だがリーダビリティはあって、まぁそれなりの作品。
 同居人がいなくなったのに何もせず(言い逃れの内容すら考えず)“このまま逃げ切れるんじゃないかという気になってしまう”のは説得力が無い。そして、単行本カヴァーの粗筋紹介で第二章の内容に触れているのはバラし過ぎである。

2レコード表示中です 書評