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ミステリの祭典

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ディレイ・エフェクト

作家 宮内悠介
出版日2018年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2021/12/31 20:13登録)
表題作は、モキュメンタリ―タッチの書きぶりがひとつの頂点を極めた感のある一編で、淡々と描かれる二重写しの東京の景色に、小説の力を改めて信じたくなる気持ちにさせられた。

No.1 5点 虫暮部
(2018/03/04 11:28登録)
 SFともミステリとも謳ってはいないが、それっぽい短編が3編。「阿呆神社」は筒井康隆のようなペーソスを感じさせるドタバタで面白かった。残りふたつは、悪い意味で純文学的な、カタルシスを排除した書き方で勿体無い。これはこれで“キャッチーに盛り上げればいいってもんじゃないだろ!”という実験かもしれないが、結果として私には物足りなかった。

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