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ミステリの祭典

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人形は指をさす
ウルフ(ウィリアム=オリヴァー・レイトン=フォークス)

作家 ダニエル・コール
出版日2017年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 びーじぇー
(2020/04/23 19:37登録)
そんなに犯人の意図どおりに動くだろうか、警察の動きとしておかしいだろう、等々、ご都合主義で荒唐無稽なところも見えるのだが、次々と場面を転換させ章ごとに何かを起こしてくれる過剰なまでのサービス精神は実にお見事。
このあたりはテレビドラマからの影響も強そうだが、実は本作、主人公ウルフと事件のみを描く小説ではない。ウルフの元相棒で彼と精神的に深い絆があるエミリー・バクスターや、その現相棒で詐欺捜査課から異動してきた若者エドマンズ。彼らが互いを認め成長していく様子をはじめ、様々な脇役が英国人らしい皮肉とユーモアを交えて生き生きと描かれている。

No.1 6点 人並由真
(2018/01/09 11:08登録)
 刊行前から海外35ヶ国での出版が決まったという鳴り物入りの作品だけあって、読んでいるうちは確かに面白かった。後半で物語の大きなポイントが明らかになる時点ではああ、×××にこういう立場を背負わせるのかというある種の昏い感慨も覚えた。

 とはいえ最後まで読むとAmazonでの某氏のレビュー通り、本作品の最大級に重要な謎といえる部分が放って置かれたまま終わり、その意味でう~ん、ではある。
 あと書きたいこともあるけれど、ネタバレになるので今回はストップ。

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