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ミステリの祭典

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探偵工女 富岡製糸場の密室

作家 翔田寛
出版日2014年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 猫サーカス
(2017/10/23 19:22登録)
世界文化遺産に登録された創業まもない明治6年の富岡製糸場を舞台にしている。糸繰りの工程や工女の生活などが、観光ガイドとして使えるほどリアルに描かれているのも、作品の魅力となっている。皇太后と皇后の訪問を目前にした富岡製糸場で、工女の死体が密室状態の石炭小屋で発見され、友人が失踪する事件が発生。事件には、技術指導するお雇い外国人の偏見や、明治維新という時代の激変によって格差が広がっていた史実など、現代とも無縁ではない社会問題が絡んでいることも分かり、真相が生々しく感じられる、

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