home

ミステリの祭典

login
ファイアーウォール
クルト・ヴァランダー

作家 ヘニング・マンケル
出版日2012年09月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 あびびび
(2018/10/19 13:40登録)
ヴァランダー刑事は頑固で、昔気質のスゥェーデンの刑事である。その男が、ITシステムによる金融テロに敢然と立ち向かう。ペンタゴンのコンピューターに入り込むほどの若いハッカーや、後輩刑事などの助けは必須だが、いつのまにか友人も去っていき、孤独な50男の内情をさらけ出す物語の流れは同調せざるを得ない?

スゥェーデンのハリーボッシュ刑事のような印象を受けた。

No.1 7点 猫サーカス
(2017/10/09 15:36登録)
スウェーデンの刑事ヴァランダー・シリーズの邦訳8作目。少女2人がタクシー運転手をハンマーとナイフで襲い、金を奪う事件が起きる。最近の若者は理解できないと嘆くヴァランダーだったが、一人の少女が警察署から逃げ、変電所で黒焦げ死体となって発見されたことから、別の事件との意外なつながりが見えてくる。プライベートでの孤独と職場での疎外感を抱え、ときに怒りを爆発させ、ぼやきながらも、悩みをねじ伏せて事件解決へと突き進んでいくヴァランダーの姿が、いつもながら人間くさくていい。

2レコード表示中です 書評