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ミステリの祭典

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親しい友人たち

作家 山川方夫
出版日1963年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2021/05/30 11:27登録)
 純文学なんか書く人だから、ミステリについての理解が多少的外れでも責められないよね。これは玉石混交でも仕方ないかな。

 と言う偏見の下に読み始めたら、その打率の高さに驚いた。全33編のうち、省いても良かったかなぁと言うものは5編程度。起伏の少ない心理的ミステリも純文学の血を感じられて悪くないが、はっきりと犯罪小説している「三つの声」が(緩い部分もあるけど)一推し。

No.1 4点 パメル
(2017/08/23 01:08登録)
「三田文学」の編集に携わり自作5編が芥川賞の候補作となるなど純文学に大きな足跡を残した作者のショートショート集
早世の天才の才気を示す傑作選と紹介されているが星新一氏のような切れ味鋭い作品は少ないためそれを期待していると肩透かしを食らうことになるでしょう
全体的な出来からするとこの点数だがSFありホラーありとジャンルも多岐にわたっている
奇妙な味わいを楽しめる作品や人生の根本的な在り方を探求する哲学的な作品
そして独特な感性が光る作品があり埋もれてしまうには勿体ない作品集と言えるでしょう

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