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ミステリの祭典

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死の演出者
アルバート・サムスン

作家 マイクル・Z・リューイン
出版日1978年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 三枝
(2023/12/05 21:44登録)
シリーズ最初の方で、作者特有のユーモラスな文章にはやや滑っている部分が散見されます。
事件は結局サムスンが介入したところで依頼人の救いになっている部分が薄く、結末の好みが分かれる気がしました。

No.1 5点
(2017/08/06 19:14登録)
アルバート・サムスン・シリーズの第2作は、原題 “The Way We Die Now”。ローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』もそうでしたが、ロス・マクの『人の死に行く道』を踏まえているんでしょうね。それ以前にもこのような言い回しの作品はあったのかもしれませんが。
ただ、複雑なプロットを最後にうまくまとめてみせたロス・マクとは違い、本作は最初から事件の裏が見えている話で、証拠のない仮説はあるものの、どう決着をつけるかが問題になります。このシリーズを読むのは4冊目ですが、こういうタイプは初めてでした。もちろんそこが作者の今回の狙いでしょうが、単純な話の割には長すぎると思います。まあ最後にちょっとした意外性を加えてくれてはいますが、それも予想範囲内のもの。
むしろ本来むしろ臆病なサムスンが、最後近くには命がけのアクションを見せてくれるのが、楽しめました。

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