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ミステリの祭典

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殺しのディナーにご招待
マクドナルド警部

作家 E・C・R・ロラック
出版日2017年06月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 人並由真
(2018/01/09 10:44登録)
 承認欲求の高い、あるいは高そうな一流半~二流の物書き連中が、謎の何者かの意志のもとに招集される。作者がそんな一同のキャラクターを少しずつ書き分けていくのと並行して、その陰で殺人事件が起きる(起きていた)という導入部は良かった。
 しかし、その後のもたつきぶりはややげんなりで、せっかくの複数キャラによる多重解決の思索ももう少し整理して書けばいいのに、ああもったいない、という感じである。

 ロラックは、面白そう、期待できる、という感じで読み出し、部分的には良いところもありながら、全体としては今ひとつ。読んだ作品はそんなのばっかりである。

No.1 5点 nukkam
(2017/07/24 23:02登録)
(ネタバレなしです) 1948年発表のマクドナルドシリーズ第30作の本格派推理小説です。有名な文筆家のクラブの新規会員としてパーティーに招待された8人の男女。ところが招待者の姿が見えず、でっち上げのパーティーという手の込んだいたずらではないかと疑った8人は自分たち主催のパーティーとして楽しんで解散します。ところがその後いたずら企画者として彼らに疑われていた男の死体が会場で発見されるという事件に発展します。ひたすら地道な捜査と深まる混迷、そして重箱の隅をつついたような手掛かりに基づく推理説明のプロットを果たして楽しみながら読めるか我慢しながら読むことになるか、読者の度量が試される作品と言えそうです。個人的にはもう少し(なるほどとうなずけるような)気の利いた謎解き伏線を用意してほしかったです。

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