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ミステリの祭典

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ミステリ国の人々
有栖川有栖

作家 評論・エッセイ
出版日2017年05月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 斎藤警部
(2017/06/02 22:12登録)
連載で読んでました。終わった日は寂しかったなァ。。。ボンボンさん仰る 縦横斜め ってその通りの、アリスアリスの高いこころざしに裏打ちされた愉悦共有意図の素敵な行き渡りぶりには、すっかり癒されつつ魅了されたものです。やっぱり、好みと違うようでいて本当は好きなんだす、このひと。

No.1 7点 ボンボン
(2017/05/24 22:26登録)
有栖川有栖氏が、2016年の丸一年間、毎週日曜日に日本経済新聞に連載したエッセイをまとめた1冊。いかにも推理小説の作品世界のキャラクターといえる52人を取り上げ、それを鍵に「『これから読みたい人』と『浴びるほど読んできた人』の両方」を楽しませるミステリガイドに仕上げている。
例えば、高木彬光の名探偵、神津恭介の相棒「松下研三」や泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズに登場する「三角形の顔をした老婦人」などを軽快に面白おかしく紹介しながら、ミステリを縦横斜めから解説し、上手に読み方指南をしてくれる、というすぐれものだ。
おまけに、有栖川氏がミステリ小僧だった頃、子供時代の読書の思い出なども織り込まれていて、ほほえましい。
1回1回がごく短く、一見、スラスラ簡単に書かれているように思える。しかし、実際これを書き上げるには、どれだけの準備作業が必要だろうと考えると、その仕事への熱意に頭が下がる。

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